超低遅延イヤモニ「RWE01S」を買ったのでSHUREやJTSのイヤモニと比較してみた
Ronkジャパンが製造しているデジタルワイヤレスイヤーモニターシステム「RWE01S」を買っちゃいました!
付属品
- トランスミッタ
- ACアダプタ
- 受信機
- 受信機用のケース(腰につけるやつ)
開封して何より驚いたのはトランスミッタの小ささ。なんとポケットティッシュ約3個分!
今までバンドメンバーのワイヤレスイヤーモニターシステムを借りて
- SHURE:PSM 300
- JTS:SIEM-2
を使ったことがありますが、最終的にRonkジャパンの「RWE01S」に落ち着きそうです。
ということで今回はSHUREの「PSM 300」やJTSの「SIEM-2」との比較をしていき、最終的になぜRonkジャパンの「RWE01S」に落ち着いたのか書いていこうと思います。
伝送方式の違い
まず、SHUREやJTSとの大きな違いは伝送方式です。
イヤモニに限らず楽器のワイヤレス・システムはアナログ方式を取ることが一般的です。
理由としては楽器の場合は音声以外のデータを乗せる必要がないし、デジタル化による遅延や音質の変化などデメリットが大きすぎる点が挙げられますね。
特にイヤモニだと遅延は絶対NG!デジタルワイヤレスイヤーモニターシステムなんか論外!と思っていたんですが技術は進歩するもんですねぇ...
Ronkジャパンの「RWE01S」ではなんとビックリ1.58msの超低遅延を実現させたというではありませんか!(あくまで「デジタルのわりには」という枕詞が付きますが...)
SHUREやJTSとの比較
SHURE PSM300 |
JTS SIEM-2 |
Ronkジャパン RWE01S |
|
---|---|---|---|
値段 参考:サウンドハウス |
93,800 | 25,800 | 54,780 |
伝送方式 | アナログ | アナログ | デジタル |
使用周波数帯域 | B帯 | B帯 | 2.4GHz |
入力コネクタ | TRSフォン | XLR or TSフォン | TRSフォン |
遅延 | 0.7ms | 不明 (体感は他2機種と変わらない) |
1.58ms |
サイズ (送信機) |
幅198×高43×奥行172mm | 幅210×高40×奥行180mm | 幅88×高38×奥行124mm |
重量 (送信機) |
780g | 450g | 270g |
サイズ (受信機) |
幅64×高110×奥行21mm | 幅70×高100×奥行20mm | 幅64.3×高90×奥行21mm |
重量 (受信機) |
98g(電池含む) | 90g(電池含む) | 72g(電池含まない) |
電池持ち | 単三乾電池2本 5~7時間 |
単三乾電池2本 不明 |
単三乾電池2本 10時間 |
最大到達距離 | 90m | 不明 スタジオや小規模会場では使用に問題なし |
30m |
メリット・デメリット
SHURE PSM300 |
JTS SIEM-2 |
Ronkジャパン RWE01S |
|
---|---|---|---|
メリット | ・価格相応の高機能 ・受信機側で左右の音量バランスを調整可能 ・最大到達距離が長く、PAとの距離が長い野外でも利用可能 ・プロも使用する安心感 |
・安い ・軽い |
・コンパクト ・他と異なる伝送方式だからブッキング相手のイヤモニと混じらない |
デメリット | ・高い ・重い ・バッテリー持ちがイマイチ |
・カタログスペックが不明瞭で自分で感覚を掴むしかない ・接続が安定しないことがある ・モノラル出力✕2のみ ・作りが全体的に安っぽい |
・最大到達距離が短く、大規模会場では利用が難しい ・障害物に弱く、壁等を挟むと瞬断されることがある |
3機種を比較しての感想
まぁ正直お財布が許すならSHUREのPSM 300を買っておけば間違いないという感想ですね。
ただ、送信機が大きく、重いので運搬が面倒。ということもあり私はRonkジャパンの「RWE01S」に落ち着きました。
デメリットに挙げた内容は私が利用する場所では該当しないので、メリットの方が大きいですしね。あっちこっち持ち運ぶならコンパクトな方が絶対にいい!
JTSのSIEM-2は見た目や音とか値段相応のチープな感じ。入門用にはいいかもですが、すぐに高いランクのものが欲しくなります。(安物買いのなんとやらですね)